
すのこベッドと脚付きマットレスを比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説していますので、自分にはどちらがいいのか検討しやすくなります。参考にしてください。
特に、一人暮らしの人にとって悩むことが多い問題ではないでしょうか?
広〜い部屋に住むというわけにはいきませんから、スペースをとってしまうベッド選びは悩みますね。
例えば、これまで布団で寝ていた場合、使ったことがないベッド選びに悩むところでもあります。
また、寝具で気をつけたいカビ問題を考えた場合、通気性はどうなのか?
マットレスが汚れたらどうするのか?
など、知りたいことは色々あると思います。
そこで、すのこベッドと脚付きマットレス ベッド 一体型、それぞれについて、価格、通気性、耐久性、寝心地、収納力の気になる5つについて紹介します。by Roomstyle-design.com
A.脚付きマットレスはおすすめしない
すのこベッド | 脚付きマットレス | |
---|---|---|
特 徴 | 床板がすのこ状になっており、 その上にマットレス、または、ふとんをのせて使用します。 | マットレスの底に脚がついています。脚は四隅に4本、または、間に2本追加で6本タイプも有。 |
価 格 | 10,000円〜20,000円 | 10,000円前後 |
通気性 | ○ | ○ |
耐久性 | ○ | △ |
寝心地 | ○ | △ |
収 納 | △ | △ |

購入価格が少し上がっても、ベッド性能を重視したいならすのこベッド。
購入価格を重視して、ベッド性能にこだわらないなら脚付きマットレス。
というのが、当サイトの見解です。
価格を比較
まずは、一番気になる価格について説明します。
一人暮らしをする人にとって、ベッドは、割と大きな買い物ではないでしょうか。
お金がかからないに越したことはないですが、あまりチープでも、耐久性や寝心地など心配になるところです。
目安の価格は、シングルサイズ(横幅100cmx縦幅200cm)のベッドの場合で考えています。
それぞれの価格の違いについて比べてみましょう。
すのこベッド
すのこベッドの価格の目安としては、10,000円〜20.000円以内で購入できます。
すのこベッドというのは、一般的なベッドの仕様なので、土台になるベッドフレームの上に、マットレスを敷いて使います。その土台の床板がすのこ状になっているため、すのこベッドと呼ばれています。
すのこベッドだからと言って、すのこが特別な仕様というわけではなく、多くのベッドは床板がすのこ状になっているので、構造の違う脚付きマットレスと普通のベッドを比べているのとほぼ同じ意味になります。
ベッドフレームの素材は、パイプ、アイアン、スチール、木製と種類はあり、その素材により価格も違ってきます。すのこベッドの名称の場合、木製であることがほとんどです。
購入金額は、土台のベッドフレームと、寝具になるマットレスを合わせた価格になります。
脚付きマットレス
脚付きマットレスの価格の目安としては、10,000円前後からあります。
脚付きマットレスは、マットレスに、それを支える脚がついたタイプのベッドです。
ベッドとして機能できるのに土台のフレームがないことで、価格が抑えられています。
ベッドの搬入をしやすくするために、2分の1に分割して扱いやすくしたのが人気の始まりでした。ただ、2つのパーツを並べて1つのマットレスにして使用するため、実際の寝心地がよくないと言う声が上がってきました。
その後、マットレスに圧縮タイプが登場。搬入時は丸まったコンパクトサイズで、開封後、1枚のマットレスになるので、分割タイプのような寝心地の違和感もなくなり、今も人気があります。
価格は、すのこベッド>脚付きマットレスです。価格重視の人や、ベッドにあまりこだわがない人には脚付きマットレスは向いています。中には、使い捨てとして考えている人もいます。
通気性を比較
寝具において、通気性はとても重要な課題です。
就寝中に、人はコップ1杯の汗をかくことは知られています。
その湿気は、こもったままだとカビの原因になってしまいますから、湿気対策は考えておく必要があります。
それぞれベッドの通気性の違いについて比べてみましょう。
すのこベッド
すのこベッドが人気がある理由の一つは、何と言っても通気性です。
すのこと言えば、押入れに敷いて、その上に布団を置いていることありますよね。布団を直置きせず、隙間を作ることで、通気性をよくするためです。
商品の紹介写真を見ると、風の通り道の矢印が描かれていると思います。
すのこベッドは、マットレスを支えている面がすのこ状になっているので、ただ板状のものが置いてあるのとは違い、通気性が良くなっています。
とはいえ、寝具の湿気は十分に注意したいところ。定期的に風を通すことをしないとカビが生えることはあります。
すのこベッドならカビが生えない!と言い切れるものではありませんが、ベッドの湿気対策を考える上で、おすすめできるといえます。ときにはマットレスを立てかけたりするひと工夫が必要です。
脚付きマットレス
脚付きマットレスには、すのこのような機能はないので、通気性がよくないのでは?と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
脚付きマットレスは、マットレスに直接脚がついていて、それで支えています。
湿気というのは下へ溜まっていきますが、脚付きマットレスの下には何もありません。フレームもありません。下はただの空間です。そのため湿気は溜まりにくいのです。
脚付きマットレスの中には、脚の高さを変えられるタイプがあります。湿気対策を考えるなら、ロータイプより、ミドルやハイタイプがおすすめです。
通気性は、すのこベッドも脚付きマットレスでは、どちらが優勢かと言えないと思います。どちらにしても、ベッドにカビを生えさせないためには、湿気対策は重要な課題です。
耐久性を比較
ベッドにおける耐久性というのは、簡単にいえば対荷重のこと。
どれくらいの重さに耐えられるかということです。
大人が一人、一晩中横になっているわけですから、それに耐えられる機能性が求められます。
寝ている間は寝返りもうちますし、安定感が欲しいですよね。
それぞれベッドの耐久性について比べてみましょう。
すのこベッド
対荷重は、ベッドの商品ページに記載されていると思います。
ベッドの上に人が乗っていたり、ペットボトル○本分と言った表示がされていて、人の体重をどれだけ支えられるかというのがわかりやすくなっています。
床板にかかる重さには、自分の体重だけではなく、マットレス自体の重さも加わります。マットレスの中はスプリングが入っているので結構重たいです。それを支えていますから、対荷重が大きい方が安心できます。
寝ていて寝返りをうつたびに、ギシギシ音がするのは不安ですからね。すのこベッドの中には、布団も使えるタイプもあります。それは耐久性も十分にあると思ってかまいません。
脚付きマットレス
脚付きマットレスは、構造上、すのこベッドと比べて耐久性は劣ってしまいます。四隅プラス、中央の2本で6本の脚が主流ですが、脚だけで支えていますからね。
対荷重もすのこベッドと比べると小さいと思います。
昨今では、搬入の手間を考えてマットレスも圧縮タイプが主流になっていますが、それは、作りが簡略されていることでもあります。ハイブランドの重厚感あるマットレスは圧縮できません。
脚付きマットレスに求められているのは「手軽さ」なのです。人がひとり、普通に寝るには問題ありません。ただ、体が大きな人や、寝相が良くない人は、考えたほうがいいかもしれません。
耐久性は、すのこベッドの方が丈夫だと言えます。構造上、支えることを考えると、脚付きマットレスは人を選ぶと思います。
寝心地を比較
ベッドの寝心地は、いいに越したことはありません。
朝起きたら、なんだかスッキリしない、腰が痛いなんてことでは困りものです。
柔らかい寝心地が好きだという人もいれば、少し硬めの方が好みだとする人もいると思います。
快眠のためには、自分の好みにあった寝心地だと嬉しいですよね。
それぞれベッドの寝心地の違いについて比べてみましょう。
すのこベッド
すのこベッドは、ベッドフレームとマットレスが”別”ですから、マットレスを自分の好みで選ぶことができます。
寝心地は人それぞれ。硬めが好きな人もいれば、ふわふわした感じが好きな人もいます。また、腰痛を持っている人は、寝具には気を使いますし、中には布団の感覚が好きという人もいると思います。すのこベッドは、それらのどれにも対応できます。
ベッドフレームとマットレスがセットになって販売されていることが多いですが、それぞれ単品で購入することはできます。寝心地にこだわりたいなら、自分の好みに合わせてマットレスを選べばいいです。高級ブランドのマットレスだってOKです。
ただし、別々に購入する場合は、マットレスがベッドフレームからはみ出さないように、サイズ選びには注意してください。
脚付きマットレス
脚付きマットレスの場合、寝心地を自由に変えることはできません。選んだときのマットレスで、寝心地は決まります。
一般的に、ボンネルコイルか、ポケットコイルの2タイプです。
ボンネルコイルは、体を面で支える作りになっていて、どちらかといえば硬めに感じると思います。また、ポケットコイルは体を点で支える作りになっています。そうすることで体圧を分散してくれます。
購入時にどちらか選ぶことになりますが、後から寝心地を変えたいと思っても変更することはできません。買い換えるか、もしくはマットレストッパーを使ってみるのも一つの方法でしょうか。
寝心地にあまりこだわりがない人や、腰痛を持っているなどの場合、脚付きマットレスは向かないと言えます。
寝心地は、個人差があるのでどっちをおすすめするかは難しいです。かため、柔らかめと表示されていても、満足できなかった口コミも見られます。寝心地の選択肢に幅があるのはすのこベッドです。
収納力を比較
ベッド下の収納は、欲しいという人も多いと思います。
持ち物が多いとか、部屋の収納スペースが小さいとか、そもそも収納する場所がないとか。
一人暮らしなら部屋も広々とはいきませんから、ベッドの下も活用できれば嬉しいですよね。
モノが収まっていると、狭い部屋もちょっと広く見えたりします。
それぞれベッドの収納の違いについて、比べてみましょう。
すのこベッド
すのこベッドの場合、ベッドフレームには、シンプルなものから収納がついたものなどさまざまです。部屋に収納があまりないといった場合、収納つきは役立ちます。
ベッド下の収納になりますから、中にはよく使うものを入れ、開閉する回数が多くなるようにするとか、ときどき、引き出しっぱなしにするなど、換気しておくと湿気対策になります。
また、ベッドフレームによっては、ヘッド部分に、小物などをおけるタイプもあります。デザインや色もいろいろあるので、お部屋に合ったタイプを選んでインテリアを楽しむことができます。
脚付きマットレス
脚付きマットレスには収納は付いていません。
代わりに、ロータイプにしなければ、ベッド下にものを置くことはできます。収納ボックスを置いたり、カゴを使ったり、お部屋の雰囲気に合わせて置いてみるのもいいですね。
脚付きマットレスは、シンプルな形状が特徴です。シンプルだから、どんな部屋にも合いやすいですし、使い方も自由です。
ソファと兼用のように使うのもありです。
収納はしまうだけではなく、見せる収納もあります。脚付きマットレスはあくまでシンプルに使い、お部屋の中は工夫して楽しむのもいいですね。
収納は、どちらがおすすめとするのは難しいです。収納付きの仕様にしなくても、ベッド下には収納することができるからです。ベッド下に置かないこともできます。収納に関しては、どちらを選んでも問題ないと思います。
すのこベッドのメリット・デメリット
メリット
1番の特徴は、床板がすのこになっていること。
適度な隙間があることで、湿気の通り道ができカビ対策にも有効です。一部には折りたたみタイプもあり、さらに湿気対策には効果的です。
また、布団が使える仕様のものもあります。ベッドの上に布団?と疑問に思うかもしれませんが、例えば、ダストアレルギー体質だと、床より高いところで眠る方が対策にもなります。
ベッドフレームが体も寝具もしっかり支えてくれるため、体格の良い人も安心して眠ることができます。
ベッドフレームには種類があり、収納ボックスがついていたり、ベッドヘッドに棚があったり、背当てだけや、そもそもついていないものもあります。
寝具も自分の好きに選ぶことができ、デザインや仕様の選択肢が広いと言えます。
デメリット
床板のすのこは、ときに、寒さを感じることがあります。冬場は暖かさのある敷きパッドを敷くなど工夫が必要です。
また、ベッドフレームの軋む音がする場合があります。
ベッドに横になったり、寝返りすると聞こえたりすると気になります。すのことベッドフレームの摩擦なら消音材、ネジが緩んでいたら締め直してみてください。
マットレス(または布団)とベッドフレームの購入となるため、価格が高めになります。
おすすめの人
湿気が気になる人
- すのこの通気性は湿気を効果的に逃がしてくれるため、カビの心配を大幅に軽減できます。特に湿気が多い地域にお住まいの方や、梅雨時期の結露が気になる方にとって、心強い味方です。布団やマットレスを清潔に保てるので、健康的な睡眠環境を整えたい方にもおすすめです。
布団を使いたい人
- 布団を直接床に敷くと底冷えや湿気が心配ですが、すのこベッドを使えば通気性が確保され、布団が蒸れるのを防ぎます。さらに、布団を干す際にも便利。軽量なタイプを選べば簡単に移動もでき、清潔で快適な睡眠環境を保てます。布団派にはぴったりです。
コンパクトで手軽なベッドを求める人
- 一人暮らしや部屋を広く使いたい方には、すのこベッドのコンパクトさが魅力です。軽量で折りたたみが可能なモデルもあり、必要に応じて片付けることができるのもポイント。部屋を有効活用したい方や引越しが多い方にとって、そういったモデルを選べば持ち運びや設置が楽なのは大きな利点になります。
脚付きマットレスのメリット・デメリット
メリット
脚付きマットレスの1番のメリットは値段の安さです。ベッドでありながら、10.000円前後と、手軽に手に入れやすくなっています。
さらに、昨今では搬入のしやすさも考えられ、圧縮タイプのマットレスが採用されています。
ベッドフレームがないため、若干、サイズがコンパクトになっています。ソファー代わりにも使えるとして、特に一人暮らしには人気があります。
脚付きマットレスの下には何もないので、湿気がこもりにくく、掃除もしやすいです。
デメリット
脚付きマットレスは手軽さが受けていますが、簡易的でもあり、耐久性・強度面で、ベッドとして不安は残ります。体格の良い人には向かないと思います。
また、マットレスを交換することはできません。寝心地がしっくりこなかったら、マットレストッパーや敷きパッドで対策する必要がありますし、もしも汚してしまっても替えることはできませんので、汗染みならベッドパッド、除湿シートでカビの予防をするなど、汚さない工夫が必要になります。
おすすめの人
組み立てが苦手な人
- 『組み立てはできるだけ簡単に済ませたい』という方には、脚付きマットレスベッドがおすすめです。多くの商品は簡単な脚の取り付けだけで済むか、最初から完成した状態で届くものもあります。複雑な工具や時間を必要としないので、すぐに使いたい方やDIYが苦手な方でも安心して購入できます!
部屋をすっきり見せたい人
- 脚付きマットレスベッドは、シンプルでスタイリッシュなデザインが多く、部屋を広々と見せたい方に最適です。さらに、ベッド下に収納スペースを作れるため、衣類や日用品を整理整頓しやすく、見た目もスッキリ。お部屋のインテリアを邪魔しないミニマルな雰囲気が魅力です
価格を抑えたい人
- 『コストを重視したいけれど、快適さは譲れない』という方には、脚付きマットレスベッドが強い味方です。フレームとマットレスが一体化しているため、別々に揃える必要がなく、総合的なコストを抑えられます。リーズナブルな価格帯でも高品質な商品が多いので、初めてのベッドとしてもおすすめです。
関連のある質問 Q&A
- Qすのこベッドの上には何を敷きますか?
- A
すのこベッドは、通気性が良いため布団との相性が抜群です。布団を敷く際には以下の点に注意しましょう:
- 適切な厚さの布団を選ぶ
通気性を活かすために、あまり厚すぎない布団がおすすめです。敷き布団は中綿がしっかりしているものを選ぶと、底付き感が少なくなります。 - 定期的に布団を干す
湿気がたまりにくいとはいえ、布団自体にも湿気がこもるため、こまめに干して清潔を保ちましょう。
- 適切な厚さの布団を選ぶ
マットレスを敷くときも、すのこベッドの通気性を損なわない工夫が必要です:
- 薄めのマットレスや三つ折りマットレス
通気性を確保するため、厚みがありすぎないものや折りたたみ可能なタイプがおすすめです。 - 通気性の良いマットレスを選ぶ
通気性の良い素材(高反発ウレタンや通気性のあるコイルマットレスなど)を選ぶと、湿気がこもりにくくなります。
- Qすのこマットに布団を敷きっぱなしにしていいですか?
- A
すのこマットに布団を敷きっぱなしにするのは避けたほうが良いです。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。布団に吸収された湿気がすのこマットと布団の間にこもり、カビやダニの原因になる可能性があります。通気性が悪くなると、布団の中綿が傷みやすく、快適さが損なわれます。寝心地にも影響を与える可能性があります。
- Q脚付きマットレスで後悔することはなんですか?
- A
脚付きマットレスは手軽でコスパも良いですが、選び方や使い方によって後悔につながる場合もあります。
通気性の問題
脚付きマットレスは通気性が布団やすのこベッドより劣るため、湿気が溜まりやすいです。特に湿度の高い部屋や敷きっぱなしの状態が続くと、カビが発生する可能性があります。湿気対策をしないと快適さが損なわれることも。寝心地の個人差
マットレス一体型の構造上、自分に合わない硬さや柔らかさの製品を選んでしまうと、腰痛や体の不調につながる場合があります。実際に寝心地を試すのが難しい場合も多いので注意が必要です。耐久性の限界
脚付きマットレスは手軽に購入できる反面、耐久性がそれほど高くない商品もあります。頻繁に引っ越しをする場合や、長期間使う予定がある場合には、脚の部分がぐらつくなどの問題が生じることも。
まとめ
すのこベッドか脚付きマットレスか?あなたにはどちらが向いているでしょうか?
寝具にあまりこだわりがなく、安いならその方がいいという考えなら、脚付きマットレスが向いているかもしれません。ただ、体格のいい方、体重が重い方には向いていないかと思います。
寝心地や耐久性、デザイン性も重視したい場合、すのこベッドの方がおすすめです。ベッドフレームは種類が豊富ですし、マットレスも好みで選ぶことができます。
ただその分価格は上がってしまいます。
どちらにしても湿気対策は十分にしておく必要があります。
すのこベッドと脚付きマットレスはどっちがいいのか?
参考になったのなら幸いです。